丹波布の魅力 -伝習生へのインタビューを通して-

丹波布とは

丹波布(たんばぬの)は、国指定選択無形文化財 / 兵庫県伝統的工芸品指定の兵庫県丹波市青垣地域に伝承される織物です。丹波布として認められるには、“手紡ぎ”“手織り”“草木染”“絹のつまみ糸”の4つの条件を踏まえた上で、認定者が制作した反物だけが丹波布として認められます。

丹波布の歴史は古く、幕末から明治の初め頃まで、丹波佐治の地で農家によって盛んに織られ愛用されていました。 産業革命など時代の流れとともに一時は衰退しました。しかし、地元の有志により、昭和の初めに復興、地元保存会が発足しました。

現在では、道の駅あおがき内にある、丹波布伝承館が、丹波布の技術の保存と後継者の育成を担っています。

丹波布伝習生へインタビュー

丹波布伝習生とは、2年間に渡って、丹波布伝承館にて、伝統の技術「紡ぐ」「染める」「織る」の全工程を習得し、技術の保存の一翼を担います。これまで、約70名の方が学び、卒業されました。(2019年時点)

今回は、現役の丹波布伝習生にインタビューを行い、丹波布との出会いと、丹波布の魅力について、お伺いしました。

丹波布との出会い

丹波布を学ぼうとする伝習生と、青垣佐治の伝統の反物との出会いは、さまざまです。ある方は、雑誌で丹波布を見つけ、その素朴さや縞模様に一目惚れされ、学び始めました。また、丹波市に観光に来て、丹波布伝承館で、一目惚れされた方もいます。

伝習生の中には、もともと編み物などをされていて、もっと技術や伝統の知識を深めたいという方もいらっしゃいます。例えば、もともと大阪に住まれていた方は、本格的に機織りを学びたいと思い、日本全国の機織りを調べた結果、現在では珍しいすべての工程を手作業で1人で一貫して行う、丹波布を発見されたそうです。

丹波布の魅力

丹波布の魅力はいろんな面で語られますが、多くの伝習生や指導している先生が語るのは、丹波布は、「地域の風土、文化を醸し出されたもの、この地域ならでは作られるもの」ということです。

丹波布は、この地で先代から伝承されている技術を用いるのはもちろんのこと、制作に使われる素材のほとんどが、丹波地域の自然由来のものなのです。

例えば、染色を例に挙げると、丹波布ではほとんど染料を買うことはありません。丹波の自然の中に身近にある草木を採取し、それを煮出して染色するのです。自然由来の染色を行うので、完成品は化学染料のようなはっきりとした色ではなく、自然の色、独自の風合いが出るのです。

現代社会では、経済が最重視され、ファストファッションをはじめとする、大量生産大量消費社会が蔓延しています。そういった時代だからこそ、その地でしか作ることができない、その地ならではのものは、非常に価値があるのではないでしょうか。

時代の変遷が早くなっている現代に、残されている伝統はそう多くないはずです。そんな貴重な残された伝統である「丹波布」にぜひ触れてみてください。丹波布伝承館では、丹波布の展示の他に、丹波布に携わる人たちに話を聞くこともできます。

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