地元ライターが丹波市の"観光情報"と"人"を紹介！

丹波乳業は、地元で愛され、丹波・但馬地域の学校給食でも採用されている「ひかみ牛乳」を始め、安心で安全な乳製品の開発、生産をしている会社です。

「ひかみ牛乳」のおいしさは多くのシェフやパティシエが認め、多くのレストランやスイーツ店で使用されており、丹波乳業は、丹波を語る上では、欠かせない存在の１つです。

代表取締役の吉田さんは、三田市出身で、母方の実家が丹波市にありました。高校卒業後、酪農家を目指して北海道で働き始めましたが、様々な困難から諦めかけました。

しかし、丹波市青垣町が酪農が盛んな地域であることを知り、夢に向かって再びスタートを切りました。その後、酪農家として独立しましたが、地域の酪農組合が経営難に陥り、地元のプラントがなくなってしまう危機になります。

地元給食で提供される「ひかみ牛乳」をなんとか残したいという強い思いから、酪農組合を引き継ぎ、丹波乳業(株)を立ち上げ、収益構造を見直し、再建に取り掛かり、なんとか「ひかみ牛乳」を守ることができました。

吉田さんは、社長業を行いながら、自ら酪農も行なっています。吉田さんが大事にしていることは、「牧場から牛乳工場までの距離を短くし、新鮮さを維持すること」「生産者(酪農家)の思いを生産者に伝えること」「牛がどんなものを食べているかなど、過程の見える化」「地域内の関係者を絡めた酪農の循環化」など様々で、どれも魅力的です。

丹波に来た際には、ぜひ「ひかみ牛乳」を一度飲んでみてください。丹波市内のスーパーマーケットや道の駅などでお買い求め頂けます。